【スタッフ雑談】変形菌
2018年03月23日(金曜日)
粘菌と呼ばれることもある変形菌は「菌」とありますが菌類ではなく、アメーバ状で動き回って微生物などを食べる動物的な性質をもちながら、ある時、子実体というものを形成しキノコのように胞子で増える不思議な生き物。
画家の小林路子さんの画や、写真家伊沢正名さん(今は糞土師と名のっていらっしゃいます)の写真を見た時から心奪われ、中でもジクホコリはキラキラと美しい虹色の輝きを放ち、実物を見たいと憧れているものの一つ。
昨年、大型写真図鑑の「変形菌」(技術評論社)が出版され、表紙は憧れのジクホコリ。
佐藤岳彦さんの写真がことのほか素晴らしく、接写し、拡大された写真は細部まで鮮明に写しだされ、ページをめくるたびに多様な色と形をした変形菌の世界へと誘われます。
著者は変形菌を研究してきた川上新一さん。生態や分類についての解説はわかりやすく、写真集としても図鑑としても魅力満載の一冊です。
このほかにも昨年から今年にかけて、「粘菌」(誠文堂新光社)、「このは N0.13 変形菌入門」(文一総合出版)、「世界は変形菌でいっぱいだ」(朝日出版社)なども出版され、現在、茨城県自然博物館では「変形菌-ふしぎ?かわいい!森の妖精-」展も開催中。
もしかして変形菌ブーム!?
(R)