不貞行為・慰謝料についてのご相談
Bさんのケース 離婚問題の事例
夫がいつもより夜遅くなってから帰ってくるようになったので問い詰めましたら,他の女性と関係をもっていることが分かりました。
その不貞相手の女性に慰謝料を請求したいのですが,いくらくらい請求できますか。
夫と離婚するかどうかは迷っており,とりあえず,その女性に請求したいのです。
配偶者がいるのに,他の女性(男性)と性的な関係をもつことを「不貞行為」といい,離婚原因となります。
また,性的な関係をもった第三者に慰謝料請求できますが,気をつけておくべきことが何点かあります。
「性的な関係」を立証しなければならないということです。
Bさんのケースでは,夫が他の女性と関係をもったと言っているということが,一応の証拠にはなります。
しかし,夫が,後になっても同じことを話してくれるとは限りません。
夫との会話をレコーダーにとる,もう二度と不貞行為をしないことを誓約書に書いてもらうなどして,証拠を残しておくことが必要です。
関係をもった女性の氏名・住所を把握する必要があります。
「夫が誰だかわからないけれども女性と不貞した」というだけでは,夫に対する離婚原因にはなりますが,他の女性に慰謝料請求はできません。
まず,名前はしっかりと把握して下さい。
住所がわからないこともあると思いますが,その場合は,その女性の携帯の電話番号や職場をつきとめておいて下さい。
これらが分かれば,弁護士による調査でその女性の住所を突き止める手掛かりとなります。
以上の点が明確になれば,慰謝料請求をしていくことが可能となります。
金額としては,離婚した場合は,200万~300万円程度,離婚していない場合は,100万~150万円程度といわれています。離婚するかしないかで,慰謝料額が変わってくることになります。