【代表弁護士から】弁護士と出張
2017年09月04日(月曜日)
弁護士というのは、あちこちに出張することが多いです。
出張先で一番多いのは裁判所であり、これは弁護士の仕事のメインが訴訟(裁判)だからです。
私の事務所は千葉地裁の近くにあります。これは、千葉地裁に出かけることが一番多いからですが、それ以外の裁判所にも出かけます。裁判所というのは、県に1つだけあるのではなく、各地に「支部」をもっています。
千葉県ですと、県庁所在地(千葉市)の他に、
・佐倉市
・一宮町
・松戸市
・木更津市
・館山市
・八日市場(匝瑳市)
・佐原(香取市)
に「支部」といわれるものがあります(さらに簡易裁判所だけのものもあります)。
千葉県というものは結構広く、車がないと行くのはいいけれども、なかなか帰ってくることができない(公共交通機関の本数が少ないため)のですが、最近の若手弁護士は車に乗らない人も少なくないので、電車などで対応している人もいます。
千葉県だけではなく隣接県にも出張することがしばしばあります。
東京ですと、東京地裁は霞ヶ関にあります。
また、私の場合は、茨城県もよく行くところの1つであり、最近ですと、水戸の県庁所在地のほか、龍ヶ崎支部、土浦支部などに行っていました。
千葉から茨城というのは、隣県なのに交通網がなく、行きにくかったのですが、最近は高速道路(圏央道)が開通したため、千葉の事務所から水戸までは早ければ2時間程度で行けますし、土浦も1時間半程度で着くことができます。
土浦の裁判所は、土浦の城の跡に建っています。城跡は現在、亀城公園という公園になっており、土浦市の博物館も建っています。この博物館はなかなか展示が優れており、土浦の裁判所に出張したときはちょくちょく見に行っていました(入館料も100円程度とかなりお安い)。
土浦は霞ヶ関の水運で栄えた街で、霞ヶ関、利根川という水運で佐原など千葉の北部と江戸時代は繋がっていたようで「常総」(常陸と房総)ネットワークがあったということをその博物館で学びました。
交通網の変化で人の流れは変わるものですが、茨城と千葉は意外と近いのだと改めて感じました。