【スタッフ雑談】キノコの話 10
2015年11月27日(金曜日)
夜の森で光るキノコを見たくて、小笠原でヤコウタケの観察ツアーに参加したことがあります。
観察ポイントでは残念ながらキノコの姿はなく、光っているヤコウタケの菌糸のみ見ることができました。
諦めきれず皆で暗闇を探したところ、「なにかぼんやり光ってる!」との声が。懐中電灯を消して真っ暗にすると、微かに光る小さなものを確認できるものの、暗闇のためキノコかどうかもよくわからず、翌日の昼に再度観察。大きさは5㎜ほどの半円形の傘、全体は白色~クリーム色、傘の裏はヒダではなく蜂の巣状の管孔で、図鑑を見る限りではスズメタケによく似たキノコでした。
発光するキノコは、ツキヨタケ、ヤコウタケ、スズメタケ、アミヒカリタケ、シイノトモシビタケなど日本では未記載のものも含め十数種ほど知られているそうで、「光るキノコと夜の森」(岩波書店)という本には、これら国内で見られる光るキノコが幻想的な写真で紹介されています。
夜の森で妖しく美しく光るキノコたち。なかなか夜の森に行く機会がないので、出会いたい憧れのキノコです。
(R)