【代表弁護士から】弁護士というものは高給取りか
2015年06月01日(月曜日)
弁護士というものは高給取りの代名詞のように思われがちですが、最近ではどうも違う傾向もでてきているようだ・・・という記事が最近目につきます。日経新聞でも「新人弁護士、かすむ未来。事務所入っても少ない仕事」という記事が掲載されていました(5月29日付)。
マスコミの論調は、新人の弁護士の苦境ばかりにスポットをあてていますが、新人弁護士のみならず、中堅、ベテランの弁護士にも苦境に陥っている方は少なからずいるものと見ています。預り金の横領に手をそめて摘発されている年代層を見ても、新人弁護士ではなく、中堅からベテランであることからもそのことがわかります。
弁護士業界からある種の余裕というものが失われ、目の前の売上にばかり気をとらわれるといった状況がでてきていることは否めません。
派手な宣伝ばかりが目につくのも、短期的に売上を上げようということの表れであるとみることもできます。
このことは新人若手の弁護士を育成しようというより、即戦力を期待する風潮にも繋がっています。
力量のない新人に売上を上げさせる為、長時間労働を強いることになってしまっています。
このような傾向は、利用者の方には望ましくないと思われますが、どうもすぐに改善するようにはみえません。