【スタッフ雑談】国立西洋美術館
2016年06月24日(金曜日)
早いもので、来週はもう7月。今年の夏も暑いのでしょうか。
子どもの頃は夏がくるのを心待ちにしていましたが、毎年の猛暑に体力を奪われ、いつしか一番苦手な季節となってしまいました。
あまりの暑さに家を飛び出し、涼しいところへ避難しようと美術館や博物館巡りをしているうちに、それが趣味の一つに。
中でも、よく行くのは上野の国立西洋美術館。
西洋美術にはあまり興味がなかったので、上野へ行ってもいつも素通りしていたところ、ある時たまたま通りかかったら、その日は月に2度ある常設展無料観覧の日。無料ならと入ったところ、館内は静かで広く、多くの絵画を心ゆくまでゆっくりと鑑賞でき、思いもかけず心満たされる時間となりました。それからは展覧会が催される度に足を運び、いつしか一番のお気に入りの場所に。
何度も鑑賞していると、「また会えた!」と思う絵や、飽きることなくいつまでも見ていたい絵、そうかと思うと「なんだかなぁ…」と思う絵もあり、自分の好みもわかるようになってきました。
常設展は展示替えや配置換えもされ、飾られる場所や展示構成によって絵の印象が変わることもあり、美術館は何度行っても楽しいことを再発見。
西洋美術にはあかるくないので画家の名前も展覧会で知ることが多いのですが、絵画や画家をとおして、描かれた時代の背景や西洋の歴史を知る機会にもなっています。
同館では10月から「クラーナハ展 500年後の誘惑」という展覧会が開催予定。
クラーナハという画家をやはり知らないのですが、どういった画家で、どのような絵画に出会えるのかと今から心待ちにしています。
(R)