【代表弁護士から】2015年を振り返って
2015年12月24日(木曜日)
年末ですが、あまり年末らしくないような気がします。なぜかはよく分かりませんが、年々、年末の雰囲気が薄れているような気がします。
今年は暖冬模様なので余計そのように感じるのかもしれません。
今年感じたことといえば、以前より裁判官の力量が衰えたなと感じます。事案を裁いて一定の解決に導くためには、事案を適確に把握する力が必要です。
しかし、残念ながら適確に把握していない裁判官が散見されます。
先般も法廷に行きましたら、裁判官の質問が事案の基本中の基本に関することで、そのような前提すら把握できていなくて大丈夫なのだろうかと不安を感じざるを得ないことがありました。
以前に比べれば、民事の訴訟件数は減っているというのに、どうしたことなのでしょうか。
裁判官だけでなく、検察官も同様です。以前ならば、検察官の作成する調書を読めば、事案のアウトラインは掴めたものです。しかし、今は検察官の調書は薄っぺらなものが多く、長くても事案の大筋を捉えることができるような調書は減ってきています。
事案の本質を捉えることより、部分的な把握で精一杯という感じです。
裁判官や検察官について言及しましたが、我々弁護士も同じなのかもしれません。時間におわれるだけで、本質の把握が疎かになっているのは法曹界全体の傾向のような気がします。
当事務所では、より良い解決を探るため、事案の本質に迫る弁護活動を行っていきたいと考えております。
さて、今年もまもなく終わろうとしております。当事務所は年内は12月25日までですので、本年の更新は今回の記事で最後となります。
本年も誠にお世話になりました。
来る年もよろしくお願い致します。
新年は1月4日からとなります。
弁護士 金子宰慶