【スタッフ雑談】キノコの話 2
2014年09月26日(金曜日)
秋風も吹き始め、あちらこちらでキノコの姿をみかけます。
今まで見たキノコの中で、一番驚いたのがニオウシメジ(仁王占地)というキノコ。
その名のとおり、とにかく巨大!
大きなキノコが生えているとの連絡を受けた博物館の職員。発生場所に車で向かい、標本用に持ち帰ろうとしたものの、あまりの大きさに運転してきた普通乗用車にはキノコを載せることができず、博物館に一旦戻り、小型トラックで再び発生場所に向かい、荷台に載せて持ち帰ってきました。
株状のキノコはとても一人では抱えきれないほどの大きさと重さ。荷台から降ろした後も、台車に載せて運んでいました。
ニオウシメジはアジアやアフリカなど熱帯を中心に発生するキノコで、国内では1970年代に初めて発見され、1981年に日本新産種として正式に発表されたキノコとのこと。その後、国内各地で発見され、千葉県内でも数ヵ所で発生が確認されています。国内の北限は群馬や栃木のあたりのようです。
採集されたものを何度か見たことはありますが、残念ながら生えているところをまだ見たことがありません。一株10~20㎏、大きなものでは100㎏もの株になるニオウシメジ。野外で出会ってみたいキノコの一つです。
(R)