【代表弁護士から】千葉地裁、ベトナム語通訳を見つけられず
2014年06月18日(水曜日)
外国人事件、特に刑事事件では通訳人がいないと裁判所での審理ができません。通訳人は裁判所の責任で選任します。
ところが、裁判所が通訳人を見つけられないことがあります。それがアフリカの少数言語というのであれば仕方ないかと思うこともありますが、最近のケースではベトナム語の通訳を見つけられないということがありました。
日本とベトナム間では、経済連携協定(EPA)が締結されており、それに基づいて看護、介護人材138人が日本に来るという報道もあったところです(6月5日付け日本経済新聞朝刊)。経済の世界では緊密になっていく間柄のお国であっても、通訳人を見つけられないとは司法のインフラはお寒い限りです。
裁判所が通訳人を見つけられない場合どうするかと言いますと、その事件で警察や検察で通訳に当たった方に通訳人になってもらうという方法をとります。
捜査機関が作っている通訳人のインフラを裁判所が利用させてもらうことが起こります。捜査機関とのなれあいが冤罪をつくるのだと言われますが、かくもお寒い体制しかないのが日本の刑事裁判所です。
【スタッフ雑談】花菖蒲が見ごろです
2014年06月13日(金曜日)
早いもので6月突入ですね。
私の地元にあります水郷佐原水生植物園では、あやめ祭りが開催されておりまして、花菖蒲が見ごろとなっております(6月29日まで開催中!)。
市町村合併により千葉県香取市となりましたが「佐原」の街並みはとても風情がありますし、最近では季節を問わず、観光でいらっしゃる方がとても増えました。
ただ今開催中のあやめ祭りが終わると、次は大祭(7月11日~13日)。
そして8月には花火大会と、イベントが続きます。
夏は好きな季節です。
(S)
【代表弁護士から】栃木女児殺害事件の被疑者報道
2014年06月06日(金曜日)
2005年に栃木県今市市の小学生が殺害された事件。6月3日に32歳の男性が逮捕された。
誠にひどい事件である。
二度とこのような事件は起きてほしくないと誰もが考える。
では、具体的にはどうすればよいのか?
犯人を摘発し、厳しく罰することを考える人が多いのではないだろうか。
厳罰主義は犯罪撲滅の一つの手段ではあろうが、ただ厳しくするというだけでは限界がある。
報道によれば、被疑者は台湾から来て日本語がうまく理解できず、中学にもあまり登校しなかったという。友達も少なかったそうである。引きこもりのような生活をしてナイフを集めていたとの周囲の供述もある(日本経済新聞6月4日朝刊)。
このようなことが犯罪の下地になった可能性はある。
犯罪者は往々にして社会から孤立して苛立ちを強めるものであるが、寛容でない社会は孤立化する人間を増やしていくという側面もある。
こういうように考えていくと実に悩ましい問題である。
刑事弁護人としても犯罪がなくなればと願うのであるが、では目の前にいるこの人(被疑者、被告人)が犯罪を行わなくなるにはどうしたらよいのかという問題を解くのは簡単なことではない。
【代表弁護士より】猫の爪
2014年05月30日(金曜日)
猫の爪は前脚に5本。後脚に4本。
この間、妻にそう言われて、我が家の猫を見てみましたら、本当でした。
日常見ているはずなのに、見えていないこと。私にはそんなことがよくあります。
猫は一見すると前脚も4本なんだけど、狼爪(ろうそう)というものが上のほうについていて、これを併せて5本。狩で獲物にしがみついたりするときに使っていたという説があるみたいだけど、理由ははっきりしないんだって。
と、妻の薀蓄。
そういうものってあるな。なくても良いんじゃないと思われるけれども、でも存在しているもの。
弁護士という存在もそうかもしれないな。
そんなことを思いました。
【スタッフ雑談】文楽鑑賞
2014年05月22日(木曜日)
昨年から文楽鑑賞が趣味の一つに加わりました。
浄瑠璃を語る太夫さんと、三味線、人形遣いとが一つになって舞台が成立しており、三者がうまくあったときは、グーッと物語の世界に引き込まれていきます。
まずは何といっても人形が可愛らしいのですが、何度か鑑賞するうちに、好みの太夫さんや人形遣いさんもできて、その方たちの語りを聞いたり、見たりする楽しみもでてきました。
とはいえ、現代語ではないので、語りを聞き取れないことも間々あり、つい眠りの世界に引き込まれてしまうことも。
日本語なのにわからないということが情けなく、今度、浄瑠璃の本を読んでみようと思っています。
(R)