【代表弁護士から】没後200年の伊能忠敬
2018年07月05日(木曜日)
7月になりました。7月というと中旬ころまで梅雨というのが普通なのですが、今年は6月中に早々と梅雨が明けてしまい、6月下旬から猛暑。長い夏となりそうです。
今年で没後200年の伊能忠敬。50歳過ぎてから江戸に出て、その後、全国を測量して回るという後半生を送ったことから、スーパーマンのような人であるとみられていますが、実際はどんな人だったんだろうと思い、川村優著「新しい伊能忠敬」を読んでみました。
川村は伊能忠敬がその娘に送った手紙から、忠敬には喘息があり、足腰が弱く、胃腸が弱くて胃腸障害に苦しみ、痔持ちで、69歳のときには自らの歯をほとんど失った状態であったと結論づけています。「忠敬の人生はごく常人のごとく山あり谷ありで、栄光よりもむしろ苦難の連続であった。加えて、はかり知れない病弱との戦いが常日頃彼を苦しめていたのである」(同書)にも関わらず、自らの課題に立ち向かい、夢を実現しようとしたところに、人は惹かれるのでしょう。
忠敬が佐原から江戸に出た歳(51歳)と同い年である自分には何がこの後できるのか、己の胸に問う日々です。