【代表弁護士から】善光寺地震から170年
2017年05月19日(金曜日)
今年の5月8日は、善光寺地震から170年でした。
この善光寺地震、1847年5月8日に長野地方を襲った地震です。
地震というものは様々な被害をもたらすものですが、この地震の特徴は複合的な被害が大きかったことにあります。
まず、揺れによる建物倒壊。
それに続く火災。
ここまでは多くの地震に共通するものですが、善光寺地震では、さらに土砂崩れが起きたことが被害を拡大しました。
その土砂が川をせき止め、人工のダム湖を作り、それが決壊して、洪水が人々を襲いました。
江戸時代後期に起こったこの地震は人々によって記録されています。
一次資料に基づき手堅い論述でこの地震の被害を明らかにする著作に渡辺尚志教授の”日本人は災害からどう復興したか~江戸時代の災害記録に見る「村の力」”があります。
先達が後の世のことを考えて記録を残していても、我々がそれを学ばなければ、なかったこととかわりありません。
歴史を学ぶことの重要性はこんなところにもあります。
千葉県でも元禄地震という大地震(&津波)が1703年にありましたが、このことを知っている方は千葉県内でも多くはないのかもしれません。
千葉県は元禄地震についてパンフレットを作っており、下記サイトから見ることができますので、千葉県の方(特に外房、内房の海岸地域の方)は是非お読みください。
https://www.pref.chiba.lg.jp/bousai/bousaishi/genroku.html