【スタッフ雑談】サンブスギ
2017年01月27日(金曜日)
千葉県のマスコットキャラクターのチーバくん。グッズの種類も豊富ですが、お気に入りは千葉県産のサンブスギで作られた木目模様のチーバくんストラップとピンバッチ。ちばの木を使って、ちばの森林を元気にする取り組みの一つとして作成されたものだそうです。
サンブスギは博物館の展示室で大きな切り株を見たことがありますが、どういったものであるのか忘れてしまったので、改めて調べてみました。
千葉県のホームページによると、「サンブスギ」は山武地方において古くから育てられ、優良な性質を多くもつ挿し木スギの一品種。
「さんぶすぎ」と言った場合、山武地方に生育する杉全体のこと、あるいは建具などに利用された年輪の詰まった大径材など人によって指すものが様々なので、この挿し木スギをカタカナ表記で「サンブスギ」、その他のスギを「山武杉」「さんぶ杉」と区別しているとのこと。
サンブスギは昔から木材としての価値が高く評価され、関東一円のほか福島、愛知、三重などでも植栽されており、また花粉を飛ばす雄花をほとんどつけないことから、花粉の少ないスギ優良品種のひとつとしても選ばれているそうです。
そのサンブスギの生まれた山武地方は、江戸時代から山武林業地として農業と密接な関係をもつ林業が行われてきた地域で、降雨量が少なく、乾燥しやすい土質などスギの生育には適さない場所でありながら、それを克服すべく乾燥に強いマツを保護樹として先に植え、スギの育つ環境を整えてからスギを植えるというマツ-スギの二段造林という独特な造林法を生み出したことでも知られているそうです。
関東ふれあいの道の一つに「山武杉のみち」という杉並木を通るコースもあり、平地において樹齢200年級のスギの巨木が見られるのは日本では数少ない地域とのことなので、一度散策してみたいと思っています。
(R)