【スタッフ雑談】床の掛物
2016年12月22日(木曜日)
茶席では床に軸などの掛物が飾られます。
先月のお稽古で掛けられていた軸は「楓葉経霜紅」(楓葉は霜を経て紅なり)。
山で見た紅葉は美しかったなと掛軸を拝見しながら思っていたところ、「楓の葉は厳しい霜を経験してこそ美しく紅葉することから、人も厳しい環境に耐え、苦労を経て成長することを言っているのです」と先生。
今月のお稽古で飾られていたのは「光陰矢の如し」。
まさに矢のように月日が過ぎ去り、引っ越しの準備に追われていた昨年末がついこの間のようで、あっと言う間の一年だったなと思いながら、改めて意味を調べてみると、月日は過ぎ去るのは早く二度と戻ってこないのだから、無為に過ごすことなかれとの戒め。
そして、年内最後のお稽古の軸は「無事」。
一年を無事に過ごせたことへの感謝の気持ちと、新年も無事に過ごせるようにとの願いを込めて毎年飾られます。
今年も残りあと僅か。
どうぞよいお年をお迎えください。
(R)