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【代表弁護士から】面会交流

2016年12月15日(木曜日)

アメリカの映画を見ていますと、日本とは違った面会交流のシーンが出てきてびっくりします。

例えば、こんなシーン。
・元妻が子どもの親権を持っていて、元妻は再婚相手と暮らしている。
・元夫は、再婚相手に「やあ、元気?」と声をかけ、「じゃあ、子ども連れていくよ」と言って一泊二日の面会交流の為に車に乗せる。
・元妻もその再婚相手も当然というように笑顔で見守る。

アメリカが先を行っているというのはわかりますが、ここまで差があると驚きです。日本でもいつかこんな光景を見ることがあるのでしょうか。

日本の現実は、一方の配偶者に拒まれるとかなり厳しい状態になります。裁判所は直接交流(実際に会うこと)を促進していますが、守らなかったとしてもそれほどの不利益があるような体制になっていないからです。
良いか悪いかは別として、それが日本の現実です。

面会交流調停の現場をみていますと、直接交流か、間接交流(実際には会わず、様々な手段で様子を伝えること)かという二択でしか物事を考えていないようなのですが、疑問です。
直接交流だとしても月に1回か2回程度ですし、日常の状況というのは会う方としてはわからないものです。
間接交流は子どもの状況を伝えるということなので、これがまずあって、その上で子どもと会うというのが自然な姿だと思います。

直接交流か間接交流かではなく、間接交流がまずあって、その上で直接交流に発展させていく。直接交流に発展しても間接交流は続けていく。
そういうことが大事ではないかと思います。

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代表弁護士 井川 夏実

井川 夏実Natsumi Igawa

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