【スタッフ雑談】キノコの話 12
2016年09月23日(金曜日)
8月下旬、台風が関東地方を通過した後、キノコが顔を出しているのではと思い、職場近くの公園へ。
思ったとおりボコボコと出ていました。
昨年も発生していたアメリカウラベニイロガワリに似たイグチ。傘が黄色で美しい姿のウスキテングタケ。この場所では馴染みのツルタケやキチャハツ。
さらに今回は、全体が褐色の大型のイグチがスダジイの周りに10本ほど。
傘は褐色で、柄全体に網目があり、肉は変色しないなどの特徴から、おそらくヤマドリタケモドキと思われ、この場所で見るのは初めて。
ヤマドリタケモドキは、モドキというぐらいなのでヤマドリタケによく似たキノコ。
ヤマドリタケは柄の上部に網目があり、針葉樹に発生。一方、ヤマドリタケモドキは柄全体に網目があり、主にブナ科の広葉樹に発生。
どちらも大変美味しいキノコで、ヤマドリタケはイタリアではポルチーニ、フランスではセップと呼ばれ、乾燥品がスーパーなどでも売られています。
しかし、ドクヤマドリという毒キノコもあるので注意が必要。こちらは柄に網目がなく、傷つけると青変し、亜高山帯などの針葉樹に発生します。
思いもかけずヤマドリタケモドキに出会えた昼休みの散策。
街中のキノコ観察の楽しさを再確認しました。
(R)