【代表弁護士から】阪神大震災の日におもう
2016年01月19日(火曜日)
1月17日は阪神大震災があった日です。その後、東日本大震災が起こったため、地震というと3月11日が取り上げられることが多いですが、1995年に起こった阪神大震災も記憶しておかなければならないものです。
当時関西方面で地震が起こるなどとは思ってもみなかった方が多かったのではないでしょうか。
私は1985年から1990年に京都に住んでいたことがありますが、関東に比べると地震がほとんどありません。
たまに震度3という地震が起こることはありましたが、関西の方は震度3の地震にもかなり怯えていました。
関西では地震が起こらないのだろうと多くの方が漠然と思っていたはずです。
しかし、歴史を振り返ると関西でも地震は起こっているのです。
1830年には京都地震がありました。マグニチュード6.5程度と推定されていますが、震度が浅い直下方地震のため、京都の町に大きな被害がでています。
1854年には安政南海地震が起きており、大阪で震度5-6程度の揺れがありました。
このように江戸時代後期には2度の大地震を関西では経験しており、地震が起こらないであろうというのは根拠のないことであったことがわかります。
地震の記憶というのは薄らいでいくものです。
5年前の東日本大震災ですら、多くの方の中では過去のものとなっていっているのではないでしょうか。
ましてや100年以上経ってしまうと、当時のことを知る人すらないので、何もしなければ忘れさられてしまうでしょう。
けれども、天災は人の記憶とは関係なくやってきます。
地震などの地殻変動のスパンからすれば、100年など一瞬の出来事に等しいとしなければなりません。
歴史に学び、怠りなく備えをしていかなければならぬものという想いを強く致しました。