【代表弁護士から】銀行で複数口座を持てない時代
2015年10月02日(金曜日)
以前ある方から、「この間、○○銀行に行って口座を作ろうと思ったができなかった。2つ目の口座は作れないみたい。」とのお話しを聞き、そんなことあるのかな、昔は作ることができたはずだがと思っていたのですが、今回色々と調べてみましたところ、やはり現在は銀行で複数口座が持てないような仕組みとなってきております。
どうやら2年ほど前から、オレオレ詐欺対策で警察庁や金融庁がこのような仕組みを導入したようです。おそらく同庁からの行政指導という形式で各行に指導がきているのではないかと思われます。
オレオレ詐欺、振込め詐欺で最終的に銀行口座に振り込まれる口座を犯人側は用意しておく必要があります。最初期は架空口座が利用されていたのですが、架空口座への対策が進んだ結果、犯人側は他人に口座を作らせて、この口座を買うという手法を取りました。口座を一銀行で一つしか作ることができなければ、口座売買を抑制できると考えて、このような対策が作られたのでしょう。
このように現在では同一銀行では二つの口座を作ることができない体制が取られています。