【代表弁護士から】司法試験
2015年09月17日(木曜日)
明大教授による司法試験問題漏洩というニュースで司法試験が注目された年になってしまったが、司法試験の合否の発表は毎年9月上旬ころにある。
司法試験に合格したら弁護士になれるというイメージが強いが、すぐになれるのではなく、「司法修習」というものを1年間行なわなければならない。弁護士になる前の下積みの修業期間という感じである。
司法修習の1年の始まりは、12月ころからである。12月に始まり、翌年12月の修習の卒業試験の合否を待って終わる。
だから、新しい弁護士が入ってくるのも12月の末ころか、1月からというのが今の1年間の流れである。
私の修習のころは、修習期間は2年間で4月始まりであったのだが、期間は徐々に縮められて1年間になってしまい、時期も何とも中途半端な時期からとなってしまった。
また、以前は修習生は国から給料を支給されていたのであるが、今や給料は支給されない。これらは人件費をできるだけ削除したい国の政策にある。このようなことから、経済的に相当程度余裕のある家庭の出身者が増えているような気がする。毎年のように採用面接をしているが、以前はバイトしながら司法試験受験をして苦節何年で合格したというような人も少なくなかったのだが、今や大学からストレートにロースクール(法科大学院)に入学して、司法試験に合格するまで何ら社会での経験がないという人間の方が多数になってしまった気がする。