【代表弁護士から】弁護士数の増加など
2015年04月06日(月曜日)
弁護士会の方からの配布物に、この10年間の弁護士数などについての座談会の記事がありました。
全国の弁護士数は10年前の平成16年には2万224名でしたが、平成26年には3万5045名となっています。
かなりの激増です。
座談会に参加していた東京の弁護士は、「弁護士会で受け付けている民事の法律相談の数は格段に減っている。事件数というのは減ってきていて、事件のない弁護士が増えている。ワーキングプアではないけれども、弁護士プアのような状況でもでてきているというのが東京で見た感じ」と発言していました。
東京は最も弁護士が集まっているところですから、競争が激しいところです。
そのために競争に負けてしまっている弁護士が出てきてしまっており、食べていけない弁護士(「弁護士プア」)が出てきてしまっているのではないかと思います。
近年弁護士の不祥事が増えている印象ですが、それはこのような現象が背景にあると考えられます。
弁護士に依頼するということは、ある種のトラブルを抱えているわけですが、その上で、弁護士との間でトラブルとなってしまうのは、泣き面に蜂であり、二重にトラブルを抱えてしまうことになります。
このような事のないようにくれぐれも弁護士選びには慎重になられることをお勧めします。
なお、東京に比べると関東のほかの地域の弁護士は、東京ほどの危機感はなく、「地方ではそれほど深刻な職業ないし収入の減少はない」と述べられていましたが、弁護士が今後も増え続けることは間違いがなく、今後の見通しは不透明であり、東京以外でも注意が必要です。