借金が払いきれないけれど,どうしたらよい?
Cさんのケース(30代 女性) 債務整理の事例
Cさんは結婚し,子どもが一人います。ご主人の給料がそれほど多くなく,渡してくれる生活費も不足するときがありましたので,サラ金から借金を時々していました。
その金額が積もり積もって200万円になってしまいました。
借金が払いきれないけれど,どうしたらよいだろうというのがCさんの相談内容です。
借金が払いきれなくなってしまった場合は,債務を整理する必要があります。
債務の整理には,大きく分けると3つの方法があります。
(1) 破産
もう支払えないということで,裁判所に破産を申し立てる方法です。
免責という決定を得ると,借金を支払わなくてもよくなります。
破産することによる不利益はあまりないのですが,イメージが悪い為に,破産を嫌がる方もいらっしゃいます。その場合は,次の方法があります。
(2) 個人再生
裁判所に申し立てをし,借金の一部をカットし,支払っていく方法です。
借金が200万円の場合は,トータル100万円を支払うというところまでカットできます。
これを3年間(36回)で支払っていくので,1回の支払いは3万円弱になります。
Cさんにパート収入などがあり,月々3万円の支払いができるのであれば,この個人再生がもっともお勧めです。
(3) 任意整理
さらに任意整理という方法もあります。
裁判所に申立てをしないで,交渉していくので「任意」といわれます。
この場合は元金をカットすることに,サラ金業者は非常に抵抗を示すので,元金を分割で支払っていきます。
100万円だと,月々6万円弱の支払いが必要になってきますので,かなりきつくなります。
以上の方法にはメリット・デメリットがありますので,それを検討してCさんにもっともよい手続きを選択するのが弁護士の仕事となります。 借金に困った方は是非一度ご相談下さい。